お見合いの後、こんなふうに思ったことはありませんか?
「特に嫌なところはなかった」
「普通にお話はできた」
「もう一度会ってもいいかな……」
そんなとき、相談所ではよくこうお伝えします。
「嫌じゃなければ、もう一度会ってみましょう!」
なぜなら、初対面でいきなり恋愛感情が生まれるとは限らないから。
緊張していたかもしれない。
お互いにまだ自分を出せていなかったかもしれない。
一度会っただけでは、わからないこともたくさんあります。
だからこそ、最初から「好きになれない」と決めつけず、もう一度会ってみることには意味があります。
でもね。
今日は、もう一歩踏み込んだお話をしたいと思います。
「嫌じゃない」の、その先に何がありますか?
嫌じゃない。
条件も悪くない。
会話もそれなりにできる。
では、もう一度会ったとき、どんな気持ちになりますか?
「また会うことになったから、会いに行こう」
それとも、
「また会える! 今度はもっとお話ししたいな」
この違い、伝わりますか?
前者は、会うことに抵抗がない状態。
後者は、相手に対して自分から近づきたい気持ちが生まれている状態です。
もちろん、最初から後者でなくても大丈夫。
ただ、何度会っても「別に嫌ではないけれど、特に会いたいわけでもない」という気持ちのままなら、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
あなたは、その人を好きになろうとしているのでしょうか?
それとも、好きになれる理由を探しているだけでしょうか?
ここは、婚活で見落としてほしくないところです。
もっと突っ込んで言えば、「触れたい」と思えるか
少し大胆なことを言いますね。
結婚相手を考えるとき、条件や性格、価値観の一致はもちろん大切です。
でも、それだけでいいのでしょうか?
一緒にいて安心する。
話していて楽しい。
価値観も合う。
それに加えて、
「もっと近くにいたい」
「手をつないでみたい」
「この人に触れてみたい」
そんな気持ちが自然に湧いてくるかどうか。
これも、私は大切なことだと思っています。
ここでいう「触れたい」は、何も最初から強い恋愛感情や身体的な欲求がなければいけない、という意味ではありません。
★隣に座ったときに、少し距離を縮めてみたい。
★手をつなぐことを想像したとき、嫌だとは思わない。
★一緒に過ごす時間が増えるほど、もっと親しくなりたいと感じる。
そんな、相手に向かう気持ちのことです。
頭では「いい人だな」と思っていても、心がまったく動かないこともあります。
反対に、最初は何とも思っていなかったのに、会うたびに表情や優しさが見えてきて、いつの間にか近くにいたいと思うこともある。
だからこそ、今の気持ちだけで決めつけず、自分の心が相手に向かって動いているかを見てほしいのです。
もちろん、触れたいと思う気持ちだけで結婚を決めるわけではありません。
そして、触れたいと思えるまでに時間がかかる人もいます。
大切なのは、無理に気持ちをつくることではなく、自然に近づいていきたいと思えるかどうかです。
「ほかの人に取られたくない」ではなく……
もう一つ、気持ちを確かめるヒントがあります。
もし、その人が自分以外の誰かと楽しそうにしていたら?
その人が、ほかの人と真剣に交際することになったら?
少し寂しい。
残念だな。
もう少し自分を知ってほしかったな。
そんな気持ちになりますか?
もちろん、誰かに取られたくないという独占欲だけで、好きだと判断することはできません。
自分が選ばれなかったことへの悔しさや、せっかくのチャンスを逃したくないという気持ちもあるからです。
でも、相手が自分の前からいなくなることを想像したときに、「それは寂しいな」「もっと一緒にいたかったな」と感じるなら、そこには自分でも気づいていなかった好意があるのかもしれません。
相手を自分のものにしたいのではなく、その人と一緒にいる未来を、手放したくないと思えるか。
ここを考えてみてほしいのです。
相談所が「嫌じゃなければ先に進んで」と言う理由
私たちカウンセラーが、嫌じゃなければもう一度会ってみましょうとお伝えするのは、気持ちが育つ可能性を大切にしたいからです。
一度会っただけで、好きか嫌いかを判断するのは難しい。
だから、もう一度会う。
二度目、三度目と会ってみる。
そのなかで、相手の良さに気づいたり、安心感が生まれたり、少しずつ気持ちが変化していくことがあります。
でも、ここで忘れてほしくないことがあります。
「嫌じゃない」は、交際を始めるきっかけにはなっても、ずっと交際を続ける理由になるとは限らない。
✔会うたびに、相手のことをもっと知りたくなっているか。
✔少しずつ心の距離が縮まっているか。
✔一緒にいる時間を、以前より楽しみにしているか。
▲それとも、会う約束が決まっても、特にうれしくない。
▲デートが終わると、ほっとしてしまう。
▲相手から好意を向けられても、応えたい気持ちが湧いてこない。
もし、そんな状態が続いているなら、自分の気持ちをごまかさないでください。
相手がいい人だから。
条件が合っているから。
ここで断ったら、次の出会いがないかもしれないから。
そんな理由だけで交際を続けても、二人にとって幸せな結婚につながるとは限りません。
では、どこで気持ちを見極めればいいの?
答えは、「好きかどうか」を無理に決めることではありません。
会うたびに、次の3つを振り返ってみてください。
① また会いたいと思う?
次のデートを義務のように感じていないか。
相手と過ごす時間を、少しでも楽しみにしているか。
② もっと近づきたいと思う?
相手のことをもっと知りたい。
自分のことも知ってほしい。
一緒にいるとき、少しずつ距離を縮めたいと思えるか。
③ 気持ちは少しずつ動いている?
最初は何とも思わなかったけれど、会うたびに安心できるようになった。
笑顔が好きになった。
優しさがうれしくなった。
そんな小さな変化があるかどうか。
最初から100点の恋愛感情を求めなくていいのです。
でも、何度会っても気持ちがまったく動かないのであれば、その事実にも目を向けてほしいと思います。
カウンセラーから貴方へ
結婚相談所での婚活は、条件だけでお相手を選ぶものではありません。
そして、恋愛感情だけで突っ走ればいいというものでもありません。
安心できること。
信頼できること。
一緒に生活していけること。
そのうえで、
「この人ともっと一緒にいたい」
「この人にもっと近づきたい」
「この人と、これからの時間を重ねていきたい」
そんな気持ちが育っていくことも、大切にしてほしいのです。
「嫌じゃないから会う」から、「会いたいから会う」へ。
その変化が生まれているかどうか。
婚活では、条件を比べることに一生懸命になりすぎて、自分の気持ちを置き去りにしてしまうことがあります。
でも、あなたが結婚するのは、条件表ではありません。
これから先、毎日を一緒に過ごす、一人の人です。
自分の気持ちがわからなくなったときは、一人で答えを出そうとしなくても大丈夫。
マリッジステージでは、あなたの気持ちを一緒に整理しながら、これからの進め方を考えていきます。
一番大事なことは、あなたのご縁を結ぶこと。
だからこそ、ただ交際を続けるのではなく、その先にある幸せな結婚を一緒に考えていきましょうね。

